久しぶりにアンデュ・ハンセンのスマホ脳を読み返していたら面白い一文を見つけました。
生き延びることを考えた時、飢餓はとてつもなく恐ろしい脅威だった。だから人間はカロリーを強く欲するように進化してきた。運よく高カロリーの珍しい果実を見つけたら、すかさず食べろー祖先はそんな衝動に突き動かされてきたのだ。しかし、カロリーが実質無料のような今の世界で、そんな衝動があるのは非常にまずい。世界中で2型糖尿病や肥満が伝染病のように蔓延した理由がよくわかる。
アンデシュ・ハンセン「スマホ脳」コロナに寄せてー新しい前書きー
文脈としては、
- 近年のデジタル化によるライフスタイルの変化は目まぐるしい
- 一方で私たちの脳は狩猟採集時代からそう変わっていない
- 祖先の脳のまま今の時代を生きると肥満リスクが増大する
こういう内容です。
この節の中で「カロリーが実質無料のような今の世界」という言い回しがとても気に入りました。笑
あぁ、なるほど、確かに、と膝を打ったわけですが、今回はここを掘り下げていきたいと思います。
目次
カロリーが実質無料の世界で私たちが健康を保つには?
アンデシュ・ハンセンのスマホ脳は、私たちの狩猟採集時代の頃に培われた本能や脳の構造がデジタル社会に追いついていないことを明らかにしたベストセラーです。
スマホとの向き合い方に一石を投じた書籍ですが、この本の本質は、私たち現代人がいまだに狩猟採集時代の慣習から抜け切れていないことを指し示したところにあります。
これは、ダイエットにも同じことが言える、と。
これだけ痩せたいと思う人が多いのに痩せられないのは、脳がそのようにプログラムされているから、と考えるととっても自然。
「痩せたい!」という自分がいる、でも同時に「食べろ!でないと死ぬぞ!」とアラートを出す自分がいるわけです。
アクセル全開にしながら、同時にブレーキも踏んでるみたいな、そんな状態なので多くの人が困難さを感じるのは当然ですよね。
死なないのに、カロリーを摂取せずにはいられない脳
私たちの祖先にとって、最大の死因は餓死でした。狩猟採集時代の私たちの祖先の合言葉はこうです。
「高カロリーの食べ物を見つけたら、すかさず食べろ!でないと死ぬぞ!」
このようにして、高カロリーの食材を見つけ、摂取し、蓄えられる人間だけが生き残ってきたわけで、私たちはそういう猛者の末裔です。
ですが、現代社会で餓死する人は万に一人もいません。
これまでのゲームではぶっちぎりの1位だったのに、急にゲームのルールが変わってしまったのが今の社会。進化論的に言うと、このルール変更についていける個体だけが今後は生き残っていく、ということになります。
「実質無料」のエンプティカロリーがあちこちに…
私たちの祖先を生きながらえさせた高カロリーの代表格といえば、「白い食材」三兄弟です。小麦粉、白米、白砂糖。
これらはエンプティカロリーと言われ、高カロリーであるにもかかわらず、必須栄養素がほぼ含まれていません。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどはほとんど空(から)。まさにエンプティ(空っぽ)のカロリーというわけです。
しかし、私たちの脳はこれらが大好き。皆さんも身に覚えがあると思います。
うどん、パスタ、ピザ、ドーナツ、白米に砂糖とお酢を混ぜた酢飯のお寿司…
どれも外食で人気のあるメニューばかりです。しかもこれらはとても安価に提供されています。高級レストランに行かないと食べられないようなものではなく、むしろ庶民の味方。数百円出せば手に入ります。
つい先日も、某製麺チェーン店で「うどん一玉無料キャンペーン」をやっていました。アンデシュ・ハンセンのいうとおり、もはや「実質無料」と言っても過言ではありませんよね。
カギは空腹感のコントロール
高カロリーな食材を見ると食べたくなる、そしてそれらを蓄えるような体質の私たち。脳の命令に従っていれば、肥満や糖尿病になることは避けられない。エンプティカロリーの食材が溢れる世の中で、どのように生きていけばいいのか…。
ここでカギとなるのが、空腹感のコントロールです。実は、オートファジーダイエットがやっているのはコレです。
ノーベル賞を受賞した細胞の自浄作用の方に目が行きがちですが、「空腹を感じても私たちは餓死することはない」と理性的に学習していくところに、16時間断食で多くの人が痩せ体質になっていく秘訣があります。
理性的な経験を学習していく
高カロリー食材を目にしたら、私たちの脳はこう指示します。
「今すぐ食べろ!でないと死ぬぞ!」
しかし、現代社会で餓死する人間は万に一人もいません。それは脳の幻影であり、古いシステムです。だから、大脳新皮質(私たちの理性的なキャラ)にこう言い聞かせてもらいます。
「食べなくても全然大丈夫。あなたは餓死なんかしないから」
そして実際に、空腹の時間を体験します。この間は、お腹が空いて空いてたまらない。早く何か口にしないと、おかしくなってしまいそうだ!と本能は暴れ回ります。それでもじっと空腹で過ごします。
そうして断食時間が過ぎると、「あれ、食べなくても死ななかったし、ぶっ倒れもしなかったな」という実体験になります。これを繰り返して、自分の脳や体に学習させていくわけです。
最初は「何か口に入れないと死ぬぞ!」だったのが、「数時間食べなくても死なないな」になり、「なんだ、食べなくても案外平気じゃないか」となり、空腹で過ごすことがむしろ爽快になっていきます。
16時間断食で空腹に慣れよう
オートファジーダイエットは断食する時間があります。この断食中に、体の中で古い細胞のリサイクルが行われているのだとされていますが、実際にはこの他にも「空腹感に慣れる」という大きなメリットがあります。
本能的に生きていると、流されるままに肥満体質になってしまう現代社会。16時間断食を生活に取り入れて、空腹感に慣れて痩せ体質になっていきましょう。
食事とあわせて筋トレも欠かせない
マイナス15kgのダイエットに成功したオートファジーダイエット(通称:16時間断食)ですが、じつは食事だけでなく筋トレなどの運動も欠かせない要素。ただ、食事量を減らしたり、断食したりするだけでは、筋肉量が維持できず基礎代謝の低下を招いてしまいます。理想は毎日コツコツ筋トレすること。
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